RECOMENDお役立ち情報

学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル 〜「学校の新しい生活様式」〜の改訂について Ver.7(令和3年11月22日 文部科学省)

2021.12.08

この度、令和2年5月22日に発出した「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~」が改訂されました。(2021.11.22 Ver.7)
このマニュアルは、令和3年11月時点での最新の知見に基づき改訂したものであり、新たな情報や知見が得られた場合には、見直しを行うことを予定しています。

主な改訂箇所

1.感染状況のデータ及び分析結果の更新【P.4〜9】

児童生徒や教職員等の感染状況について、文部科学省や厚生労働省から公表している最新のデータ、分析を更新。

  • 令和3年7月からの感染拡大期においては児童生徒等の感染者数も増加
  • 高等学校は「学校内感染」が他の学校種と比較して高い割合
  • 小中学校においても5人以上の感染事例が増加
  • 10人以上の感染事例を分析すると、高校の部活動、寮のほか、放課後児童クラブ・デイサービス等関係の事例が多い

2.子供への感染に係る知見の更新【P.10〜11】

子供の重症化割合、デルタ株の子供への影響等について最新の知見を更新。

  • 小児例は無症状者/軽症者が多い
  • 重症化、死亡の割合は若者は低い傾向
  • デルタ株が子供に感染した場合も従来株より重症化する可能性を示す証拠はない

3.地域ごとの行動基準の設定の考え方の更新【P.15〜17】

「新たなレベル分類の考え方」(新型コロナウイルス感染症対策分科会提言)を踏まえ、マニュアルにおける行動基準の設定の考え方を更新。

マニュアル 分科会提言
レベル3 レベル4(避けたいレベル)
レベル3(対策を強化すべきレベル)
レベル2 レベル2(警戒を強化すべきレベル)
レベル1 レベル1(維持すべきレベル)
レベル0(感染者ゼロレベル)

4.抗原簡易キットの活用について追記【P.23】

教職員や児童生徒等の有症状者が直ちには医療機関を受診できない場合における抗原簡易キットの活用について追記。
※既に文部科学省より示している手引きの内容の反映


5.透明マスク、マスクの素材の活用について追記【P.41〜42】

透明マスクの活用、不織布マスクが最も高い効果を持つことなどを追記。


6.新型コロナワクチンと学校教育活動について追記【P. 44〜45】

以下のことを追記。

  • 希望する教職員が接種を受けられることは重要
  • ワクチン接種の有無によって学校教育活動に差を設けることは想定されていない
  • 接種を受ける、受けないによって差別やいじめなどが起きることのないように指導、保護者に対しても理解を求める
  • 何らかの理由で生徒等の予防接種歴を把握する場合には個人情報としての取扱いに留意

7.保健所の業務がひっ迫している場合の対応について追記【P. 66〜69】

保健所の業務がひっ迫している場合の濃厚接触者等の候補者のリストの作成、臨時休業の要否の検討等について追記。
※「学校で児童生徒等や教職員の新型コロナウイルスの感染が確認された場合の対応ガイドライン」(令和3年8月27日)の内容の反映


その他

二酸化炭素モニターに関する経済産業省の通知を紹介【P.35】(2021.11.1経済産業省)